投稿日:2019.05.30 カテゴリー:発酵コラム
【生きた◯◯菌、これって必要?】
必要ありません。
ヨーグルトや味噌などの発酵食品に良く使われるフレーズです。
以前はそのような考え方もありましたが、現代では様々な研究が進み、菌は生きていても死んでいても、腸内改善に役立つ事が分かっています。
生きた菌を摂取しても、大部分は胃酸により死滅し、生きたまま腸に届くことは非常に稀です。但し、死滅した菌の死骸はそのまま腸内細菌のエサとなり、善玉菌の動きを活性化してくれます。つまり、食べる時に菌が生きていなくても、腸内環境の改善には役立つということです。
確かに、生きた菌を摂取すると体が元気になったような感覚もありますが、残念ながら現時点では、それを証明する科学的根拠は何も出ていません。
「生きた菌が入ってます!」というキャッチフレーズにあまり惑わされずに、色々な発酵食品をバランス良く取り入れて、自分の体に合うものを見つけて行くことが大事です。
菌は大気中に無数に存在し、乳酸菌だけでも300種以上、まだ認定されていない菌の数は未知数です。
自分と相性の良い菌は何なのか、自身の体の声に耳を傾けて生活してみると、体質はどんどん改善されていきます。
まずは、美味しいと思う発酵食品から始めてみましょう。美味しいと感じることが、継続する秘訣です。
以上、発酵ライフアドバイザープロフェッショナルの原坂でした!